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記事がバズっても月5万円。良質なコンテンツを作れる発信者が「濃い読者」を集められない理由

記事がバズっても月5万円。良質なコンテンツを作れる発信者が「濃い読者」を集められない理由
しんたろーしんたろー
16分で読めます
この記事の内容(目次)

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■ 第1章:【幻の数字】インスタ30万フォロワーという「スクランブル交差点のビラ配り」の虚しさ。

渋谷のスクランブル交差点。

青信号が点灯した瞬間、四方八方から数千人の群衆が一斉に歩き出す。

30万フォロワーという「虚栄の数字」の裏で抱えていた、拭いきれない虚無感。
30万フォロワーという「虚栄の数字」の裏で抱えていた、拭いきれない虚無感。

そのど真ん中に立ち、必死にビラを配り続ける自分の姿を想像してほしい。

目の前を何万、何十万という人間が通り過ぎていく。

たまにビラを受け取ってくれる人はいるが、誰も僕の顔を見ない。

歩きながら一瞥し、次の角のゴミ箱に丸めて捨てる。

これが、僕がかつて手にした「インスタ30万フォロワー」という栄光の正体だった。

元々、一眼レフカメラで旅行先の風景を撮るのが趣味だった。

ある日、何気なく投稿したポートレート写真のアカウントが、一晩で5,000人もバズった。

スマートフォンの画面を埋め尽くす「いいね」と「フォロー」の通知。

ブブッ、ブブッと震え続ける端末のバイブレーションが、脳の奥に直接快感を送り込んでくる。

「取り憑かれた」という表現が、一番しっくりくる。

僕はエンジニアとしての技術力を全開にし、数字を増殖させるゲームにのめり込んだ。

20種類以上のキュレーションアカウントを同時に立ち上げた。

お弁当のレシピを紹介するアカウントで11万人。

キャンプのノウハウをまとめるアカウントで9万人。

全アカウントをスクレイピング技術で自動収集し、全自動でメディアサイトに投稿するシステムを組んだ。

広告費は0円

テクノロジーの力だけで、トータル約30万人のフォロワーという巨大な山を築き上げたのだ。

数字だけを見れば、誰もが羨む圧倒的なインフルエンサーだ。

だが、現実は残酷なほどに空虚だった。

マネタイズの導線は、ブログへ誘導してからのGoogle Ads、楽天、Amazonの広告費。

企業からのPR案件を受けても、1件最大10万円

月の収益は、すべて合わせてもせいぜい20万円程度だった。

30万人のフォロワーがいて、月20万円

渾身の記事がバズり、何万回と表示されても、手元に残るのは月5万円の広告収入ということもざらだった。

彼らは僕のファンではなかったのだ。

ただ暇つぶしに流れてくる綺麗な写真や、便利なお弁当のレシピを消費しているだけ。

「しんたろー」という人間には、1ミリの興味も持っていなかった。

スクランブル交差点の冷たい雨の中、濡れたビラを無関心な群衆に押し付けているような惨めさ。

数字が増えれば増えるほど、僕の心はすり減っていった。


■ 第2章:【シレルの気づき】巨大メディアへの露出は、ただの自己満足に過ぎないという事実。

同じような虚無感に直面し、そこから鮮やかに抜け出した人物が、海の向こうにもいた。

シレル・デミラルプ。

「Newsletter Circle」というニュースレターを運営するクリエイターだ。

誰の目にも留まらない大群衆の交差点か、全員が耳を傾ける小さな読書会か。
誰の目にも留まらない大群衆の交差点か、全員が耳を傾ける小さな読書会か。

彼女は、コンテンツを作る能力に長けていた。

深いインタビュー力、緻密なデータ分析力、そして散らばった情報を再構築するスキル。

良質な記事を書けば、巨大なメディアに掲載されるチャンスも十分に持っていた。

多くの発信者が夢見る〝バズ〟の魔力。

巨大メディアに取り上げられ、数万、数十万のアクセスが怒涛のように押し寄せる瞬間。

リアルタイムのアクセス解析ツールのグラフが、垂直に跳ね上がる。

それは確かに、アドレナリンが沸騰するような快感をもたらす。

だが、シレルは極めて冷静だった。

巨大メディアへの露出が、いかに空虚な結果に終わるかを知っていたからだ。

大衆向けメディアからの流入は、まさにスクランブル交差点の群衆そのものだ。

センセーショナルなタイトルに惹かれてクリックし、数秒間だけ画面をスクロールする。

そして、すぐに別のエンタメ動画やゴシップ記事へと去っていく。

彼女が求めていたのは、ただのPV(ページビュー)ではない。

自分のニュースレターを毎週心待ちにし、一文字一文字を深く読み込んでくれる〝濃い読者〟だ。

巨大なプラットフォームで一時的なアクセスを集めても、リストには残らない。

万が一リストに登録してくれたとしても、結局はメールを開かない〝幽霊読者〟になるだけだ。

それはかえって、ニュースレターの到達率を低下させる負債にしかならない。

シレルは気づいていた。

数字の大きさと、ビジネスの安定は決して比例しない。

自己満足を満たすだけの〝虚栄の指標(Vanity Metrics)〟は、本質を見失わせるノイズでしかないのだ。

しんたろーしんたろー:
30万フォロワーの通知が鳴り止まなかった頃、僕は自分が「すごい人間」になったと錯覚していた。でも、アルゴリズムの気まぐれで数字が消えた時、手元には何も残らなかった。シレルが巨大メディアの誘惑を断ち切り、「虚栄の数字」を捨てたのは、本当に賢明な判断だと思う。

■ 第3章:【狙いを定めた一本釣り】属性の重なる個人クリエイターのニュースレターに絞った、6回のゲストポスト。

シレルは戦略を根底から覆した。

スクランブル交差点のど真ん中で叫ぶのを、きっぱりとやめたのだ。

彼女が向かったのは、「専門書店の読書会」だった。

人数は少ない。数十人、あるいは数百人かもしれない。

だが、そこにいる全員が、特定のテーマに対して異常なほどの熱量を持っている。

誰かが話し始めれば、全員が静まり返って耳を傾け、深く頷くような空間。

彼女は、自分と属性が重なる「個人クリエイターのニュースレター」に狙いを定めた。

大衆向けの巨大メディアではなく、すでに特定のニッチなテーマで深い信頼関係を築いている個人の発信者。

そこに、ゲストポスト(寄稿)という形で入り込む戦略だ。

彼女が執筆したゲストポストは、たったの6回。

手当たり次第に記事をばら撒くような、スパムまがいのことは絶対にしない。

自分の読者層と重なる、あるいは隣接するテーマを持つ5〜10人のクリエイターを慎重にリストアップした。

そして、相手の「読書会」の空気を徹底的に分析した。

読者は何を求めているのか。

クリエイターはどんなトーンで語りかけているのか。

具体的なハウツー形式を好むのか、それとも深い事例研究を好むのか。

ピッチ(提案)を送る時も、明確なWin-Winを提示した。

「あなたの記事のこの部分に感銘を受けました。私が持つこのデータが、あなたの読者に必ず役立つはずです」と。

相手の読書会の文脈に、自分のスピーチを完全に適応させる。

ただの宣伝ではなく、相手のコミュニティに圧倒的な価値を提供する。

それが、シレルの〝一本釣り〟の戦略だった。


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■ 第4章:【再利用の魔法】ゼロから書くのではなく、既存のデータを相手のトーンに合わせて最適化する戦略。

しかし、相手ごとに毎回ゼロから完璧な記事を書き下ろすのは、膨大な労力と時間がかかる。

ここでシレルの「再利用の魔法」が火を噴く。

労働に依存してすり減る「フロー型」から、資産として積み上がる「ストック型」への転換。
労働に依存してすり減る「フロー型」から、資産として積み上がる「ストック型」への転換。

彼女は、ゲストポストのためにゼロからコンテンツを生み出したわけではない。

すでに手元にある〝資産〟を、相手のフォーマットに合わせて再構築したのだ。

彼女の手元には、75,000ものSubstackニュースレターを分析した膨大なデータがあった。

数々の優秀なニュースレター運営者にインタビューしてきた、深いインサイトがあった。

これは間違いなく金脈だ。

だが、金塊をそのまま投げつけても、人は受け取ることができない。

あるクリエイターの読者が実践的なノウハウを求めているなら、そのデータを「7つの稀なニュースレター成長戦略」という具体的なリスト記事に変換して提供した。

別のクリエイターの読者がストーリーを好むなら、特定のインタビュー事例を切り出して、物語仕立てで提供した。

素材は同じ。

だが、調理法を相手の好みに合わせて変えるのだ。

「データ分析」という抽象的な資産を、「7つの戦略」という具体的な行動ベースのコンテンツに変換する。

この〝抽象と具体の高速往復〟こそが、良質なコンテンツを作れる人間が持つ最大の武器だ。

ゼロから書く苦しみから解放され、過去の自分の努力を最大限にレバレッジする。

読書会の参加者たちは、シレルのスピーチに深く引き込まれた。

「この人は、私たちが知りたいことを、私たちが一番理解しやすい言葉で語ってくれる」と。

労力を最小限に抑えながら、提供する価値を最大化する。

これが、賢いクリエイターの時間の使い方だ。

しんたろーしんたろー:
エンジニアだった僕は、「毎回新しいコードを書かなければ」という呪縛に囚われていた時期がある。でも、本当に賢いのは、一度作った強力なモジュール(資産)を、様々な場面で使い回すことだ。シレルの「再利用の魔法」は、まさにビジネスにおける美しいプログラミングだと思う。

■ 第5章:【濃いリストの威力】たった6回の寄稿で700人の熱狂的な読者を獲得した、信頼の転送。

この「専門書店の読書会」への一本釣り戦略は、驚異的な結果をもたらした。

濃い読者との繋がりがもたらした、決して揺るがない盤石なビジネスの基盤。
濃い読者との繋がりがもたらした、決して揺るがない盤石なビジネスの基盤。

たった6回のゲストポスト。

それだけで、シレルは700人以上の熱狂的な購読者を獲得したのだ。

700人

数万、数十万という大衆メディアのバズに比べれば、小さな数字に見えるかもしれない。

だが、この700人は、彼女のニュースレターのリスト全体の約15%を占める、極めて濃い読者だった。

1つのポストだけで、150人以上の購読者を獲得したこともあった。

なぜ、これほどまでに高いコンバージョンが生まれるのか。

それは〝信頼の転送〟という強力なメカニズムが働いているからだ。

読者は、普段からそのニュースレターの運営者を深く信頼している。

その尊敬する運営者が、「今日は特別なゲストをお呼びしました。この記事は素晴らしいです」と紹介してくれる。

その瞬間、読者の警戒心はゼロになり、シレルの言葉を無条件で受け入れるのだ。

スクランブル交差点で知らない人から渡されるビラと、尊敬する先輩から「これ、お前に絶対必要だから読んでみな」と手渡される専門書。

その価値の違いは、説明するまでもない。

獲得した読者は、ただリストに登録しただけではない。

彼女のコンテンツを隅々まで深く読み込み、そこから派生したYouTube動画を視聴し、有料コミュニティのライブセッションにまで参加するようになった。

さらに、この活動は新たなコラボレーションや、強力なバックリンクの獲得、そして安定したスポンサー収益にまで直結した。

数を追うことをやめ、質に振り切った瞬間。

シレルのビジネスは、決して揺るがない盤石な基盤を手に入れたのだ。


■ 第6章:【糸電話の共鳴】SaaS代理店として、少数の濃い顧客と深く繋がり、月30万のストック収益を築く本質。

シレルの物語は、僕に強烈な既視感をもたらす。

僕自身もまた、スクランブル交差点の虚しさから逃れ、専門書店の読書会で「濃い顧客」と繋がる道を選んだからだ。

インスタグラムで30万人のフォロワーを抱え、毎日通知の嵐に揉まれていた頃。

僕は常に、得体の知れない不安に首を絞められていた。

アルゴリズムの変動一つで、明日には全てが消え去るかもしれないという恐怖。

そして実際、その恐怖は現実のものとなり、僕の数字は一夜にして吹き飛んだ。

プラットフォームに依存した「数」は、僕の資産ではなかったのだ。

そこから僕が辿り着いたのは、SaaS代理店としてのストック収益の道だった。

最初の1ヶ月目。

通帳に刻まれた報酬は、79,500円だった。

30万フォロワー時代の月20万円に比べれば、少ない金額だ。

だが、その79,500円の重みは、全く違っていた。

それは、労働していない時間にも発生する「不労所得」だった。

一度契約が決まれば、その人が解約しない限り、毎月確実に入ってくるお金。

物理法則を無視したような、静かな衝撃だった。

僕は毎日、たった20分しか作業していなかった。

朝のコーヒーを淹れる間の5分、昼食後の5分、休憩中に5分、寝る前に5分。

たったそれだけの時間で、専門書店の読書会にいるような「本当に必要としている少数の人たち」と深く繋がり、ツールを提案した。

6ヶ月後。

僕のストック報酬は、月30万円に到達していた。

累計では100万円を突破した。

2万円のコンサルティングを販売し、その報酬率が30%だとしよう。

1人あたり月6,000円

それを50人に紹介すれば、月30万円になる。

たった50人だ。

30万人の無関心な群衆ではなく、たった50人の濃い顧客。

彼らと深い信頼関係を築くだけで、来月も確実に30万円が入ってくるという安心感が手に入る。

フロー型のビジネスでは決して味わえなかった、静かで強靭な精神的安定。

心と時間に余裕ができたことで、僕は地域活動やボランティアにも目を向けられるようになった。

自動化の仕組みを極め、少数の濃いリストと繋がる。

それが、ビジネスを安定させる唯一の道だったのだ。

僕は今、この仕組みをさらに多くの人に届けるため、自らAIツールを開発している。

「ThreadPost」という、SNSの文章と画像を全自動で生成するツールだ。

月額2,980円から使えるこのツールには、僕がかつて救われた「ストック報酬」の仕組みを組み込んでいる。

ThreadPostのパートナー制度。

ツールを紹介するだけで、サブスク料金の30%が、毎月ストック報酬として入り続ける。

たとえば、月2万円のプランを利用する企業を50社見つければ、それだけで毎月30万円のストック収入になる。

シレルがたった6回のゲストポストで濃い読者を集めたように、あなたも「本当にこのツールを必要としている人」にピンポイントで届けるだけでいい。

自分でゼロからサービスを作り、起業するのは、血を吐くほど大変なことだ。

エンジニアである僕自身が、身をもって痛感している。

だからこそ、いきなり起業の海に飛び込むのではなく、まずはThreadPostのパートナーとして「起業の助走」をしてほしい。

毎月数万円、数十万円のストック収入という「安全網」を作りながら、自分の本当のビジネスの準備を進める。

自分でサービスを作れない人を、僕は支援したい。

僕が困っていた頃に、喉から手が出るほど欲しかった理想の仕組み。

それを今、ここに置いておく。

スクランブル交差点で、無関心な群衆に向けてビラを配り続けるのは、もう終わりにしよう。

あなたが本当に語りかけるべき相手は、静かな専門書店の読書会で、あなたの言葉を待っている。

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しんたろー

ThreadPost開発者・個人開発エンジニア

AI × SaaS個人開発者。Cursor / Claude Code を使った効率的開発、SNS自動化について実体験から発信。

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