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月収50万の文章力を持つメルマガ発行者が、月5万しか稼げない理由—読者の温度差という罠

月収50万の文章力を持つメルマガ発行者が、月5万しか稼げない理由—読者の温度差という罠
しんたろーしんたろー
17分で読めます
この記事の内容(目次)

数字が増え続ける画面を見つめながら、背筋に冷たい汗が流れる感覚。

それは、成功の証であるはずの「リストの増加」が、実は破滅へのカウントダウンだったと気づいた瞬間の恐怖だ。

海外のニュースレター運営者、ディラン・レデコップの体験録を読んだ時、僕の脳裏には数年前の自分の姿が鮮明にフラッシュバックした。

彼もまた、僕と同じように「数の暴力」という名の魔法に取り憑かれ、そしてその裏に潜む虚構に足元をすくわれそうになっていた。

ビジネスにおいて、リストやフォロワーの数は絶対的な正義だと信じられている。

しかし、入り口の扉を全開にして、誰でも無条件に迎え入れることは、静かで美しい空間を「〝誰でも入れる無料の公園〟」に変えてしまう行為に他ならない。

無料の公園には、目的もなくベンチで寝そべる人、ゴミを散らかす人、ただ通り抜けるだけの人が溢れかえる。

誰もその場所の価値を理解しておらず、維持するための対価を払おうともしない。

ディランのニュースレターに起きた異変は、まさにこの「無料の公園化」現象だった。

そしてそれは、かつて僕がインスタグラムで30万人ものフォロワーを抱えながら、絶望的な虚無感に苛まれていたあの時期と、完全に同じ構造を持っていたのだ。

しんたろーしんたろー:
数字が増える快感は、一種の麻薬だ。
画面上のカウンターが回るたびに、自分が偉大な何者かになったような錯覚に陥る。
でも、その数字の向こう側に「生きた人間」の体温を感じられない時、ビジネスはただの虚像に変わるんだ。

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■ 第2章:異物混入のサイン

ディラン・レデコップの運営するニュースレター「Growth Currency」は、順調に成長を続けていた。

増え続ける数字の裏で、静かに進行していたリストの崩壊。
増え続ける数字の裏で、静かに進行していたリストの崩壊。

彼はある日、Kit Creator Networkというクリエイター同士の推薦ネットワークを導入した。

他のクリエイターが自分の読者にディランのニュースレターを勧めてくれる、という強力なシステムだ。

結果は劇的だった。

短期間で1,700人以上の新規読者が、怒涛の勢いで彼のリストに流れ込んできたのだ。

ダッシュボードの登録者数グラフは、見たこともないような急角度で右肩上がりの線を描いた。

彼は歓喜し、自身のコンテンツがさらに多くの人に届くことを確信して、自信満々に新しいニュースレターの配信ボタンを押した。

しかし、配信直後のダッシュボードに表示されたのは、彼が全く予想していなかった残酷な現実だった。

これまで安定していた開封率が、信じられない速度で急落していく。

それだけではない。

「購読解除」の通知が、まるで警告音のように次々と鳴り響き始めたのだ。

何が起きたのか。

理由は単純にして致命的だった。

推薦ネットワーク経由で入ってきた1,700人以上の読者は、ディランの過去の記事を読んだことがなく、彼の語り口も、コンテンツのトーンも全く知らない「よそ者」だったのだ。

彼らは、自分の意思でディランのランディングページを訪れ、メルマガに登録したわけではない。

「他の誰か」に勧められて、なんとなくチェックボックスにチェックを入れただけの、極めて温度の低い読者だった。

ディランは、オーガニックで集まった熱狂的なファンと、なんとなく迷い込んできた通行人を、全く同じように扱ってしまった。

その代償が、リスト全体のエンゲージメントの破壊だった。

このディランの失敗の記録を読みながら、僕は過去の自分の愚かさを突きつけられているような感覚に陥った。

数年前、僕はインスタグラムの運用に狂ったようにのめり込んでいた。

元々は一眼レフカメラを片手に、旅行先の風景を趣味で撮影しているだけの平凡なアカウントだった。

しかしある日、気まぐれで投稿したポートレート写真が、一晩で5,000人ものフォロワーを獲得するという「バズ」を引き起こした。

朝起きてスマホの画面を見た時、インスタグラムのアイコンには「99+」という真っ赤な通知バッジがこびりついていた。

心臓が早鐘のように打ち、アドレナリンが全身を駆け巡るのを感じた。

「これは、ビジネスになる」

そう直感した僕は、そこから完全に「数」に取り憑かれた。

元エンジニアのスキルをフル稼働させ、Pythonでスクレイピングのプログラムを書いた。

ネット上の画像を自動で収集し、全自動でメディアサイトやインスタグラムに投稿するシステムを構築したのだ。

20種類以上のキュレーションアカウントを同時に立ち上げ、システムに運用を任せた。

黒いターミナル画面に白い文字が滝のように流れ、プログラムが休むことなく働き続けるのを、僕は万能感に浸りながら眺めていた。

結果として、お弁当アカウントは11万人、キャンプアカウントは9万人という巨大なメディアに成長した。

トータルで約30万人

広告費は完全にゼロ。

毎日、いいねとフォローの通知が鳴り止まなかった。

しかし、その30万人という巨大な数字がもたらした現実は、あまりにもお粗末なものだった。

ブログに誘導してアフィリエイトリンクを踏ませようとしても、クリック率は絶望的に低く、商品は全く売れなかった。

唯一のマネタイズ手段は、企業からのPR案件をこなすことだけ。

1件最大10万円の案件をこなし、月の収益はせいぜい20万円程度。

30万人もの人間を集めておきながら、月末の口座に振り込まれるのはたったの20万円だった。

彼らは僕のファンでもなければ、僕の言葉に耳を傾ける読者でもなかった。

ただ、タイムラインに流れてくる綺麗な写真を一瞬だけ消費し、無言でスクロールしていく「無料の公園の通行人」に過ぎなかったのだ。

僕は、数の暴力で集めたリストが、いかに空虚で、いかに脆いものかを、身をもって知っていた。

しんたろーしんたろー:
30万という数字は、ただの「見栄の塊」だった。
誰でも歓迎するスタンスは、結局のところ誰の心にも刺さらない空間を作ってしまう。
僕のアカウントは、誰もお金を落とさない巨大なスラム街になっていたんだ。

■ 第3章:玄関のインターホン

リストの崩壊という危機に直面したディランは、すぐさま行動を起こした。

誰でも入れる「無料の公園」と、入り口で期待値を調整する「美術館」。
誰でも入れる「無料の公園」と、入り口で期待値を調整する「美術館」。

彼は、流入経路が違う読者を同じように扱うという過ちを認め、システムの根底からの改修に着手した。

彼が導入したのは、推薦ネットワーク経由で入ってきた読者「専用」の、カスタマイズされたオンボーディング(ウェルカムメール)だった。

これは、誰でも自由に出入りできる「無料の公園」の入り口に、頑丈な門を設置し、インターホンを取り付けるような行為だ。

Kitのビジュアルオートメーション機能を使い、推薦経由で登録した読者には自動的に専用のタグが付与される仕組みを作った。

そして、そのタグが付いた読者に対してのみ、特別なウェルカムメールが配信されるようにしたのだ。

そのメールの内容は、決して売り込みでも、無理な引き留めでもなかった。

「私はディランです。あなたは〇〇さんの推薦でこのメールを受け取っています」

「このニュースレターでは、このようなトピックについて、このようなトーンで語ります」

「もしあなたの期待と違うなら、無理して読む必要はありません」

彼は、自分が何者であり、どんな価値を提供するのかを、一番最初の「玄関口」で明確に宣言した。

それはまるで、「〝エントランスで案内を受ける美術館〟」のようだった。

美術館の入り口では、スタッフがチケットを確認し、館内でのルールを説明し、展示のテーマを事前に伝える。

その説明を聞いて「自分の見たいものではない」と思った人は、そこでお金と時間を払うのをやめて引き返すことができる。

ディランは、読者に対して事前に「期待値の調整」を行ったのだ。

これからどんなコンテンツが届くのかを予告することで、突然知らない人間から長文のメールが届くという不気味さを払拭した。

このディランの「インターホン越しに要件を伝える」というプロセスを知った時、僕は過去の自分に決定的に欠けていたものを突きつけられた。

当時の僕は、フォロワーに対して「自分が何者か」を語ることを極端に恐れていた。

フィルターをかければ、せっかく集めたフォロワーが離れてしまうのではないかという恐怖があったからだ。

だから、ただ綺麗な写真を無言で流し続け、誰の反感も買わないような、無味乾燥なアカウントを量産し続けた。

エントランスで来場者の顔を見て、「ここはこういう場所ですが、入りますか?」と問いかける勇気がなかった。

結果として、僕のアカウントには「なんとなく綺麗な写真が見たいだけの人」が30万人も居座ることになった。

彼らに突然、「このフライパンは素晴らしいですよ」とPR案件の投稿を見せても、当然ながら誰も反応しない。

「お前はただの風景写真のbotだろ。急に物を売るな」

言葉には出されなくても、冷ややかな視線と無関心という形で、その声は痛いほど伝わってきた。

期待値を調整せずに人を集めることは、後になって取り返しのつかないミスマッチを生み出す。

ディランは、そのミスマッチがリスト全体の評価を下げ、メールの到達率そのものを破壊してしまう前に、入り口でのスクリーニングという防波堤を築き上げたのだ。

しんたろーしんたろー:
嫌われることを恐れて、八方美人な発信を続けるのは本当に苦しい。
「自分はこういう人間だ」と宣言することは、合わない人を弾く行為だ。
でも、そのフィルターを通ってくれた人だけが、本当の資産になるんだと今はわかる。

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■ 第4章:あえて見せる「出口」

ディランの施策は、単なる自己紹介のメールにとどまらなかった。

数を追うだけの脆い収益と、質を高めて積み上がる資産の差。
数を追うだけの脆い収益と、質を高めて積み上がる資産の差。

彼は、オンボーディングのプロセスにおいて、ある思い切った決断を下した。

それは、ウェルカムメールの中に、巨大で目立つ「購読解除ボタン」を配置することだった。

通常のメールマーケティングにおいて、解除ボタンは極小のフォントで、メールの一番下、フッターの目立たない場所に隠されるのが常識だ。

誰も、せっかく集めたリストを自ら手放したくはないからだ。

しかしディランは、その常識を逆手に取った。

「もし間違えて登録してしまったのなら、あるいは私のコンテンツに興味がないのなら、ここからすぐに解除してください」

彼は、美術館の「出口」をあえて広く開け放ち、そこに明るい照明を当てたのだ。

この行為は、一見すると自殺行為のように思える。

しかし、その結果もたらされた数字は、驚くべきものだった。

改善前、推薦経由の読者のバウンス(不達)および解除率は4%という危険水域に達していた。

しかし、この「あえて見せる出口」を設置したオンボーディングを導入した後、その数字はわずか0.5%にまで激減したのだ。

さらに、推薦経由の読者の開封率は37.5%にまで改善し、リスト全体の開封率は50%という驚異的な水準を維持することに成功した。

ミスマッチな読者に早期に退出してもらうことで、残った読者の「濃度」が劇的に上がったのだ。

開封しない、クリックしない、ただリストの中に死蔵されているだけの「冷たい読者」は、メール配信システムの評価を下げ、熱心なファンにすらメールが届かなくなる原因となる。

ディランは、去る者を追わないことで、本当に自分の言葉を求めているコアな読者層を守り抜いた。

「無料の公園」から不要な人間を追い出し、入場料を払ってでも作品を見たいと願う人々だけの「静謐な美術館」を取り戻したのだ。

この事実が示すのは、リストの「数」ではなく、「質」こそがビジネスの生命線であるという真理だ。

入り口で期待値を合わせ、出口を隠さずに提示する。

そのスクリーニングの過程を経て残った0.5%の層こそが、長期的な収益を生み出す本物の資産となる。

しんたろーしんたろー:
大きな解除ボタンを置くのは、本当に勇気がいる。
でも、興味がない人に居座られても、サーバー代の無駄だし、何より精神が削られる。
「合わないなら去ってくれ」と言える強さが、ビジネスの健全性を保つ唯一の方法なんだ。

■ 第5章:濃いリストという資産

ディランが構築した「入り口での期待値調整」と「出口の提示」という仕組みは、ただのメールマーケティングのテクニックではない。

「去る者を追わない」という決断が、本当の熱狂的ファンを守り抜く。
「去る者を追わない」という決断が、本当の熱狂的ファンを守り抜く。

それは、あらゆるストック型ビジネスにおいて、虚構の数字に踊らされず、本物の資産を築き上げるための普遍的な法則だ。

誰でも入れる無料の公園に、いくら人を集めても意味はない。

エントランスで案内を受け、その価値に納得した人だけが入場する美術館を作らなければならない。

僕自身、インスタグラムの30万フォロワーという虚像に押し潰されそうになっていた時期を経て、ようやくその真理に辿り着いた。

そして、その「濃いリスト」という資産の概念を、最も美しく、そして現実的な形で体現しているのが、SaaS代理店ビジネスというモデルだった。

僕がこのビジネスに出会い、初めて「寝ている間にお金が入る」という体験をした時の衝撃は、今でも忘れられない。

初月の報酬は79,500円

30万人を集めて月20万円しか稼げなかった僕が、たった数人の「価値を理解してくれた人」にツールを紹介しただけで、労働していない時間にも報酬が発生したのだ。

この体験が、僕のビジネスの価値観を根本から覆した。

そして今、僕は「あの頃の僕が喉から手が出るほど欲しかった理想の仕組み」を、自らの手で作り上げ、ここに置いている。

それが、僕が開発したAIツール「ThreadPost」と、そのパートナー制度だ。

ThreadPostは、AIがSNSの投稿文から画像生成までを全自動で行うツールで、月2,980円という手頃な価格から利用できる。

そして、このツールの最も重要な部分が、紹介者に継続的な報酬を約束するパートナー制度だ。

仕組みは極めてシンプルに設計してある。

あなたがThreadPostを誰かに紹介し、その人が利用を続ける限り、サブスクリプション料金の30%が、ストック報酬として毎月あなたの口座に振り込まれ続ける。

例えば、月2万円のプランを契約する法人や個人事業主を1人紹介すれば、それだけで毎月6,000円の報酬が発生する。

もしその価値を理解してくれる人を50人集めることができれば、それだけで月30万円のストック収益が完成する。

30万人の通行人を集める必要はない。

入り口でしっかりと価値を伝え、納得してくれた50人の「美術館の来場者」を見つけるだけでいいのだ。

僕自身、この仕組みを構築し、実践することで、毎日わずか20分の作業で月30万円のストック報酬を安定して得られるようになった。

累計の報酬はすでに100万円を突破している。

世の中には、「自分でサービスを作って起業しろ」と煽る声が溢れている。

確かに、自分でSaaSを開発し、すべての利益を享受できるならそれに越したことはない。

しかし、エンジニアとして10年のキャリアを持つ僕だからこそ、断言できる。

ゼロからシステムを設計し、バグと格闘し、サーバーを維持し、顧客対応に追われる日々は、想像を絶するほど過酷だ。

誰もがその道を歩めるわけではない。

だからこそ、僕は別の道を提示したい。

まずは、既存の優れたツールであるThreadPostを紹介し、ストック収入の基盤を作る。

毎月確実に振り込まれる月30万円という安心感を手に入れてから、自分の本当にやりたいビジネスや、起業の準備に時間を費やせばいい。

パートナー制度は、「いきなり起業してリスクを背負う」ためのものではない。

安全に、そして確実に空へと飛び立つための「起業の助走」として使うための仕組みだ。

自分でサービスを作れないと悩む人を、僕は全力で支援したい。

かつて、数字の虚構に溺れ、どうやって本物の収益を作ればいいのか分からずに絶望していた僕自身を救うために。

無料の公園で無意味な数字を追いかけるのは、もう終わりにしよう。

エントランスで価値を語り、濃いリストという本物の資産を積み上げるための配管は、すでに僕が繋いである。

あとは、あなたがその蛇口をひねるだけだ。

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しんたろー

ThreadPost開発者・個人開発エンジニア

AI × SaaS個人開発者。Cursor / Claude Code を使った効率的開発、SNS自動化について実体験から発信。

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