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構築スキルはあるのに月30万円で頭打ちの代行業者が、見えない「5秒の摩擦」で顧客の半分を失う理由

構築スキルはあるのに月30万円で頭打ちの代行業者が、見えない「5秒の摩擦」で顧客の半分を失う理由
しんたろーしんたろー
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この記事の内容(目次)

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■ 第1章:完璧なLPという幻想

総合病院に行ったことがある人なら、あの感覚を知っているはずだ。

受付で番号札を取る。待合室で20分待つ。名前を呼ばれて診察室に入ったと思ったら、「検査は別の棟です。3番窓口で受付してから2階に上がってください」と言われる。また番号札。また待機。また移動。

最初に「助けてほしい」と思った瞬間から、実際に処置が始まるまでに、いったいいくつのステップを踏まされるのか。

インターネット上のランディングページ(LP)は、この総合病院の受付に驚くほどよく似ている。

「コメントしてくれたらプレゼントを送ります」という投稿を見て、コメントする。DMが届く。リンクをタップする。Safariが開く。ページが読み込まれるのを待つ。名前を入力する。メールアドレスを入力する。「登録」ボタンを押す。確認メールが届く。

ここまでで、何ステップあったか数えたことがあるだろうか。

僕はSEとして10年間、業務システムの提案と導入に携わっていた。プログラミングもマーケティングもデザインも、独学で全部できるようになった。だから当然、LPも作れた。レスポンシブ対応、A/Bテスト設計、フォームの最適化。技術的に「完璧なLP」を作ることは、僕にとって難しくなかった。

でも、その完璧なLPが、実は〝総合病院の受付〟を精巧に再現しているだけだったことに、当時の僕は気づいていなかった。

インスタで30万フォロワーを持っていた時期がある。お弁当アカウントで11万人、キャンプアカウントで9万人、他にも10個以上の万アカウントを育てた。エンジニアスキルを使ってスクレイピングと自動投稿システムを組み、広告費ゼロで積み上げた数字だった。

フォロワーの通知が止まらない日々。数字が上がること自体が快感で、取り憑かれたように画面を見ていた。

でも、そのフォロワーをメールリストに転換しようとした時、僕は〝摩擦〟の壁にぶつかった。完璧なLPを作っても、半分の人が消えた。理由がわからなかった。技術の問題だと思って、さらにLPを磨いた。それでも半分が消えた。

〝技術力=売上〟という方程式が、そもそも間違っていた。


■ 第2章:なぜ半分の人が消えるのか?

ガノン・メイヤーは、インスタグラムのDM自動化を専門とするファネル構築の専門家だ。

Manychat(マニーチャット)を使ったコメントトリガーの設計、ファネル最適化、ツール連携。彼のスキルは本物だった。クライアントのアカウントで「コメントXでプレゼント」という投稿を走らせ、コメントした人に自動でDMを送り、LPへ誘導するフローを何十本も構築してきた。

仕組みは美しかった。でも、数字に違和感があった。

100人がコメントする。全員にDMが届く。そのうち何人がメールリストに入るか。

ガノンは自分のデータを丁寧に追いかけていた。コメント数、DM開封率、LPクリック率、フォーム入力完了率。数字を並べると、ある事実が浮かび上がった。

〝一般的なLPのコンバージョン率は45〜50%〟

良い日でも、半分しか入らない。

100人がコメントして、100人にDMが届いたとしても、実際にメールリストに入るのは45〜50人。残りの50人以上は、どこかで消える。

ガノンはその「消えた人」を追いかけた。どこで離脱しているのか。

答えは、〝摩擦〟だった。

インスタのDMでリンクを受け取る。タップすると、Safariが立ち上がる。外部サイトが読み込まれる。この「アプリを出る」という瞬間に、人は現実に引き戻される。

さっきまでインスタのフィードを眺めていたのに、急に知らないウェブサイトのフォームの前に立たされる感覚。まるで、救急車を呼んだのに「まず受付で書類を書いてください」と言われるようなものだ。

「助けてほしい」という気持ちは、移動の間に少しずつ冷める。

ガノンが計測したのは、この冷却の正体だった。プラットフォームの外に出る瞬間、人は〝文脈〟を失う。「この投稿を見て、欲しいと思った」という熱量が、新しいタブが開く0.何秒の間に薄れていく。

さらに、インスタグラム自体が外部リンクを嫌う。アルゴリズムは、ユーザーをアプリの外に連れ出すコンテンツよりも、アプリ内に留まらせるコンテンツを優遇する傾向がある。つまり、LPへのリンクを含むDMフローは、プラットフォームの論理とも戦っていた。

「なぜ半分が消えるのか」という問いに対する答えは、技術の問題ではなかった。

〝構造〟の問題だった。

しんたろーしんたろー:
ガノンのこの気づきを読んだ時、正直、頭を殴られた感覚があった。僕はSE時代、LPのコードを何百時間も磨いた。でもユーザーが「別ページに飛ぶ」という1クリックで離脱することに、ずっと気づけなかった。技術力で解決できない問題が、世の中にはある。それを知るのに10年かかった。

■ 第3章:摩擦をゼロにするSaaSの解剖

ガノンが最初に問いを立てた瞬間を想像する。

クライアントのアカウントのダッシュボードを眺めながら、彼はある考えを持った。

「そもそも、LPを挟む必要があるのか?」

この問いは、一見シンプルに見えて、実は業界の常識を根底から疑うものだった。「コメントしてくれた人をLPに誘導する」というフローは、Manychatを使うほぼ全員がやっていることだった。それが〝正しい方法〟として定着していた。

でも、ガノンは「みんなやっているから正しい」という論理を信じなかった。

彼が設計したのは、3つのステップだ。

ステップ1:DM内でメールアドレスを直接取得する

LPへのリンクを送る代わりに、Manychatのフロー内でこう聞く。「メールアドレスを教えてください。すぐにプレゼントをお送りします。」

ユーザーはインスタのDM画面のまま、メールアドレスを入力して送信する。アプリを出ない。新しいタブを開かない。フォームに移動しない。

ただ、DM画面にメールアドレスを打ち込んで、送信ボタンを押す。

約5秒。

この5秒で完結する。

ステップ2:ManychatとKitをネイティブ連携させる

KitはManychatとの直接統合を持っている。Zapierのような中間ツールを挟まない。ユーザーがDMでメールアドレスを送信した瞬間、そのアドレスは自動的にKitのメールリストに追加される。

ここが重要な点だ。Zapierを使った連携は、失敗する。深夜にZapierのタスクがエラーになって、リードが消える。それを翌朝に気づく。ガノンはそのリスクを、ネイティブ連携で完全に排除した。

中間業者のいない、直通の配管。

総合病院の「3番窓口に行ってから2階へ」という案内を全部取り除いて、救急隊員が直接その場で処置を始めるような仕組みを、SaaSの連携で実現した。

ステップ3:タグで流入元を管理する

各フローはキャンペーンごとにタグが付く。「このメールアドレスは、あのリール投稿のコメントから来た」という情報が、自動的にKitのリストに記録される。

これによって、「どの投稿がリスト獲得に最も貢献しているか」が数字で見える。感覚ではなく、データで次の投稿戦略を決められる。

この3ステップの仕組みは、技術的に複雑ではない。

でも、〝何を省くか〟という設計思想が、全く違う。

LPを作る技術を持っていた人間ほど、「LPを省く」という発想が出てこない。なぜなら、LPを作ることが〝仕事〟だと思っているから。

ガノンは、仕事を省くことで、結果を最大化した。


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■ 第4章:5秒で完了する直通ルート

数字で見ると、この差は残酷なほど明確だ。

LP経由のコンバージョン率:45〜50%

DM内直接取得のコンバージョン率:65〜70%

100コメントあたり、15〜20人の差

月に10本の投稿を走らせて、各投稿に100コメントが来るとする。LP経由なら月間450〜500人のリスト獲得。DM直接取得なら650〜700人

その差、月間200人以上

1年続けると、2,400人以上のリストが、ただ「LPを省いた」だけで増える。

ガノンはこの仕組みを自分のアカウントだけでなく、クライアントのアカウントでも展開した。数字は同じように出た。特定のアカウントや業界だけで起きる現象ではなかった。

〝摩擦を減らすと、人は動く〟という原則は、普遍的だった。

比喩で言えば、こういうことだ。

総合病院に「別館への長い渡り廊下」がある。雨の日も、荷物を持っていても、その渡り廊下を歩かなければ検査室に行けない。でも、もし「直通のエレベーター」が建物内に設置されていたら、患者はそちらを使う。渡り廊下が「使いにくい」のではなく、エレベーターが「圧倒的に楽」なのだ。

LPは渡り廊下だった。

DM内での直接取得は、直通エレベーターだ。

ユーザーが「このプレゼントが欲しい」と思った瞬間の熱量を、一切冷まさずにリスト登録まで連れていく。文脈が途切れない。モチベーションが消えない。アプリを出ない。

5秒で完了する。

この5秒という数字を、もう少し丁寧に考えたい。

人間の注意持続時間は、スマートフォン時代に入って急速に短くなっていると言われている。コンテンツの切り替えが速い環境に慣れた脳は、「ページ読み込み中」という待機状態に対して、以前より早く離脱判断を下す。

5秒は、その閾値を超えない時間だ。

DM画面でメールアドレスを打ち込む5秒は、「何かを待つ」時間ではなく、「自分が動く」時間だ。受動的な待機ではなく、能動的な入力。この違いが、離脱率に直接影響する。

しんたろーしんたろー:
僕がインスタで30万フォロワーを持っていた時、ブログに誘導してGoogle広告で収益化しようとしていた。でも今思えば、フォロワーをリストに転換する導線が、渡り廊下だらけだった。フォロワーはいた。熱量もあった。でも摩擦で消えた。あの時代に戻れるなら、LPの前にこの仕組みを試したかった。

■ 第5章:技術力より「導線設計」が勝つ時代

僕には、ある矛盾があった。

SE10年で、プログラミングもマーケティングもデザインも、独学で全部できるようになった。大規模なシステム開発にも参画して、世の中の会社の仕組みが深くわかった。SNS自動化のスクレイピングシステムも自分で作った。後にはAIを使って、60人月相当のSaaSを2ヶ月で一人で開発した。

全部持っていた。

でも、金だけがなかった。

インスタ30万フォロワーを持っていた時期のPR案件収入は、月20万円程度。エンジニアとしての給与は普通の水準で、借金の返済で手残りはゼロに近かった。

「技術力と収益力は別の筋肉だ」と、今は言える。でも当時は、その違いがわからなかった。

技術力は〝誰かのために動く力〟だ。収益力は〝自分のために仕組みを動かす力〟だ。この2つは、全く違う筋肉を使う。

ガノン・メイヤーが見つけたのは、後者の力だった。

彼はManychatの構築スキルを持っていた。でも、そのスキルを「LPを作る技術」に使うのではなく、「LPを省く設計」に使った。技術力を、摩擦の除去に向けた。

これが〝導線設計〟だ。

SaaS代理店として顧客に提案できる価値は、「すごいものを作る技術」ではない。「顧客の見込み客が消えていく場所を特定して、そこの摩擦を取り除く提案」だ。

インスタ30万フォロワーという数字は、虚栄だった。

フォロワーが多いことは、〝借り物の資産〟だ。プラットフォームのアルゴリズムが変われば、一夜にして崩壊する。実際に、売上が90%減になる体験を、僕は知っている。30万人のフォロワーが、翌朝には何の価値も生まない状態になる恐怖を、数字として知っている。

フォロワーはプラットフォームに預けた資産だ。メールリストは、自分の手元に置いた資産だ。

この違いを理解した時、ガノンの設計思想が、単なる「コンバージョン率の改善」以上の意味を持つことがわかった。

彼がやっていたのは、〝摩擦を取り除いて、借り物の資産を自分の資産に変換する速度を上げる〟ことだった。

100コメントあたり15〜20人の追加リスト獲得。これは単なる数字ではない。プラットフォームに依存した「フォロワー」を、自分のものになる「メールアドレス」に変換する効率の話だ。

技術力は道具だ。その道具を、何のために使うかが、収益力を決める。

総合病院の受付システムを精巧に設計する技術と、その受付システムを全部取り除いて救急隊員が直接処置する仕組みを作る設計力は、全く違う能力だ。

ガノンは後者を選んだ。

そして、コンバージョン率は65〜70%になった。

しんたろーしんたろー:
SE時代の僕は、完璧なLPを作ることに誇りを持っていた。でも今思えば、それは「渡り廊下をきれいに舗装すること」に情熱を注いでいたようなものだった。直通エレベーターを設計する発想が、そもそもなかった。技術者ほど、この罠にはまりやすいと思う。作れるから、作ることが目的になる。でも顧客が欲しいのは、「美しいLP」じゃなくて「リストが増えること」だ。

■ 第6章:直通エレベーターを、自分の収益に

ガノンの話を初めて読んだ時、僕は静かに興奮した。

技術的な驚きではなかった。〝設計思想〟への共鳴だった。

「省く」という選択が、結果を最大化する。この原則は、僕がThreadPostを作った時の考え方と、驚くほど重なっていた。

ThreadPostは、AIがSNS投稿の文章と画像を自動生成するツールだ。月2,980円から使える。SNSで発信したいけれど、毎日コンテンツを考えるのが大変という人の、〝摩擦〟を取り除くために作った。

そして、ThreadPostにはパートナー制度がある。

仕組みはシンプルだ。ThreadPostを紹介するだけ。紹介した人がサブスクリプションを続ける限り、料金の30%がストック報酬として毎月入り続ける。

例えば、月2万円プランを使っているユーザーを1人紹介すると、月6,000円が入る。これが毎月続く。50人紹介すれば、月30万円のストック報酬になる。

僕自身が、この仕組みで月30万円のストック報酬を確立した。

でも、これを「すごい仕組みだ」と言いたいわけじゃない。

僕が言いたいのは、この仕組みが〝直通エレベーター〟だということだ。

自分でサービスを作れる人はいい。でも、それは本当に大変なことだ。僕はAIの力を借りて2ヶ月でSaaSを作ったが、それでも膨大な時間とエネルギーが必要だった。「起業したい」と思っても、いきなりサービスを作るのは、ほとんどの人にとって現実的ではない。

だから、別の道がある。

まずThreadPostを紹介してストック収入を作りながら、起業の準備をする。パートナー制度は「いきなり起業」ではなく、〝起業の助走〟として使える。

総合病院の渡り廊下を歩き続けながら、「いつか直通エレベーターを設計したい」と夢見るのではなく、今すぐ直通エレベーターに乗ることができる。

僕が困っていた頃に、本当に欲しかったのはこういう仕組みだった。

SE10年で全部のスキルを持っていて、インスタ30万フォロワーを作って、それでも金だけがなかった。借金の返済で手残りゼロ。「ちょっとだけ余裕がある普通の生活がしたい」という、そこまで大きくもない願いが、ずっと叶わなかった。

あの頃の自分が欲しかった仕組みを、ここに置いておく。

ガノン・メイヤーが「LPを省く」という設計で、100コメントあたり15〜20人の追加リストを獲得したように、ThreadPostのパートナー制度は、「自分でサービスを作る」というステップを省いて、ストック収益への直通ルートを作る。

摩擦を取り除いた先に、結果がある。

それは、LPの話だけじゃない。起業の話でも、同じだ。


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しんたろー

ThreadPost開発者・個人開発エンジニア

AI × SaaS個人開発者。Cursor / Claude Code を使った効率的開発、SNS自動化について実体験から発信。

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