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■ 第1章:蛇口をひねれば「泥水」が出るという恐怖
都会の喧騒から少し離れた、静かな書斎。
ノートPCのバックライトだけが、深夜の部屋を青白く照らしている。
画面には、刻一刻と増え続ける「メールマガジンの購読者数」が表示されていた。
1,000人、5,000人、そしてついに10,000人の大台。
かつての僕なら、この数字を見て勝利を確信していただろう。
「これだけ人がいれば、何を出しても売れるはずだ」と。
しかし、その時の僕が感じていたのは、喉の奥がカラカラに乾くような、正体不明の〝渇き〟だった。
想像してみてほしい。
あなたは砂漠の真ん中で、一本の立派な蛇口を見つけたとする。
歓喜してそのハンドルを回した瞬間、勢いよく溢れ出してきたのは、透き通った水ではなく、ドロドロに濁った「泥水」だったとしたら。
飲めば飲むほど喉を痛め、体力を奪い、ついには動けなくなる。
そんな泥水を、バケツいっぱいに溜めて「俺はこれだけの水を持っているんだ」と豪語する滑稽さ。
ビジネスにおける「数」の正体は、しばしばこの泥水に似ている。
フォロワー数、リスト数、PV数。
それらは一見、潤いをもたらす資産に見えるが、その中身が〝不純物〟だらけなら、それは資産ではなく「負債」でしかない。
多くの発信者が、この泥水をかき集めることに一生を捧げている。
より太いパイプを繋ぎ、より大量の泥水を流し込もうと躍起になる。
だが、賢明な者は知っている。
本当に必要なのは、大量の泥水ではなく、最後の一滴に残る「純水」であることを。
今回紹介する物語は、そんな「数の呪縛」から脱却し、自らの手で「特注の濾過(ろか)装置」を組み上げた一人の教育者の記録だ。
彼の名は、オリー・リチャーズ。
彼は、1万人、2万人とリストが増えていく中で、ある日、冷や汗が出るような事実に気づいてしまった。
「このリストの中に、僕の言葉を真に理解し、対価を払ってくれる〝買い手〟は、一体何人いるのだろうか?」
その答えを出すために、彼は全財産を投じた「科学実験」を開始する。
それは、泥水を流し込み、何層ものフィルターを通して、本物の顧客だけを抽出する仕組み作りだった。
しんたろー:
僕もかつて、30万フォロワーという「巨大な泥水の溜池」を持っていました。
数字が増えるたびに、自分が万能の神になったような錯覚に陥るんです。
でも、その池の水を一口飲もうとした時、それが全く「利益」という栄養にならないことに気づきました。
オリーが直面した恐怖は、数字を追う全ての人間がいつか必ずぶつかる壁なんです。
■ 第2章:オリー・リチャーズの決断。285万円を投じた「科学実験」
オリー・リチャーズは、元々オンライン教育の世界で成功を収めていた。
しかし、彼の心には常に、ある「砂上の楼閣」を築いているような感覚があった。
「リストが増えれば増えるほど、誰が誰だか分からなくなる。
この中の9割は、ただの冷やかし(Lurker)ではないのか?」
彼は、この漠然とした不安を放置しなかった。
教育者であり、設計者でもある彼は、1年という歳月を「収益を上げるため」ではなく、「質の検証」のために捧げることに決めた。
まず、彼は約285万円($19,000)という大金を、惜しげもなく広告や検証費用に投じた。
それは、新しいYouTubeチャンネルの立ち上げ、X(旧Twitter)やLinkedInでの発信、そしてニュースレターへのスポンサーシップ。
普通の人なら、この285万円を使って「いかに安く、大量にリストを集めるか」を考えるだろう。
1人100円でリストが取れるなら、2万8千人のリストが手に入る。
だが、オリーの考えは正反対だった。
彼は、この資金を「フィルターの強度を試すため」に使ったのだ。
彼は、単なる「オンラインビジネスの作り方」を教えることをやめた。
そんな広いテーマでは、泥水が入り込みすぎる。
彼は、ターゲットを2段階深く絞り込んだ。
「すでに6桁(数十万円)の収益を上げているオンライン教育者が、7桁(数百万円〜)へとスケールアップするための手法」。
この極めて狭い入り口が、彼の濾過装置の「第1のフィルター」となった。
さらに、彼は「リードマグネット(無料プレゼント)」の常識を破壊した。
世の中のマーケターが「サクッと読める5ページのチェックリスト」を配る中、彼は「118ページ」にも及ぶ、狂気的な密度のGoogleドキュメントを作成したのだ。
タイトルは『1,000万ドル規模のオンライン教育ビジネスの解剖図』。
「読み切れるものなら、読み切ってみろ」
そんな挑戦状のような、超重量級のコンテンツ。
これが「第2のフィルター」だ。
冷やかしの客は、118ページという分量を見ただけで逃げ出していく。
しかし、真に喉が渇いている「本物の買い手候補」は、宝の地図を見つけたかのように、その一文字一文字を貪り食う。
オリーは、285万円という資金を使って、この「濾過装置」に強引に泥水を流し込んだ。
そして、そのフィルターを通り抜けてくる「水の透明度」を、冷徹な目で見つめ続けたのである。
しんたろー:
118ページの無料プレゼントなんて、普通は「離脱されるからダメだ」と言われます。
でも、オリーはあえて離脱させたんです。
「僕の深い話についてこれない人は、最初から入ってこないでくれ」という静かな拒絶。
これが、後の「7,100万円の利益」を生む最強の種まきだったんです。
■ 第3章:30万フォロワーの虚像。僕が溺れた「数字の泥沼」
オリーが濾過装置の設計に没頭していた頃、僕は全く逆の方向に突き進んでいた。
当時の僕は、一眼レフを片手に旅行先の風景を撮るのが趣味の、どこにでもいる会社員だった。
ある日、何気なく投稿したポートレート写真が、一晩で5,000人ものフォロワーを連れてきた。
「インスタって、こんなに簡単に数字が動くのか……」
その瞬間、僕の中で何かが弾けた。
脳内にドーパミンが溢れ、スマホの通知が止まらない快感に、僕は完全に取り憑かれてしまった。
僕はエンジニアとしてのスキルを使い、20種類以上のキュレーションアカウントを同時に立ち上げた。
お弁当、キャンプ、インテリア、旅行。
自動で画像を収集し、自動で投稿し、自動でハッシュタグを最適化する。
僕が寝ている間も、僕の作った「集客マシン」は回り続け、泥水を吸い上げ続けた。
結果、フォロワー数は瞬く間に膨れ上がった。
お弁当アカウントで11万人、キャンプで9万人。
トータルで30万フォロワー。
「30万人もいれば、人生勝ち組だ」
僕は本気でそう思っていた。
しかし、その「濾過されていない30万人」の実態は、驚くほど脆いものだった。
アフィリエイトリンクを貼っても、クリックはされるが商品は売れない。
PR案件の依頼が来ても、1件10万円程度。
月20万円ほどの報酬は得られていたが、30万人という数字から期待される「爆発力」はどこにもなかった。
僕が持っていたのは、巨大な「泥水のプール」だったのだ。
見た目は壮大だが、一滴も飲むことができない。
さらに、そのプールは僕の所有物ですらなかった。
プラットフォームという「借り物の土地」に、ただ泥水を溜めていただけ。
ある朝、目が覚めてスマホを見ると、ストーリーの閲覧数が激減していた。
昨日まで5,000リーチあったものが、わずか200に。
アルゴリズムの変更。
キュレーションアカウントに対する規制の強化。
僕が心血を注いで(といっても自動化していたが)積み上げた「30万」という数字が、ただの記号へと成り下がった瞬間だった。
「30万人は、僕を支えてくれるファンではなかった。
ただ、通りすがりに泥水を眺めていただけの人たちだったんだ」
その虚脱感は、経験した者にしかわからない。
自分の価値が、プラットフォームの気まぐれ一つでゼロになる恐怖。
オリーが「285万円」を投じてでも手に入れたかった「質の高い1.2万人」の意味が、今の僕には痛いほどよくわかる。
しんたろー:
「数字が上がること自体が快感」という状態は、一種の薬物中毒に近い。
30万という数字に酔いしれていた僕は、ビジネスの本質である「交換」を忘れていました。
価値を提供し、対価をいただく。そのシンプルな循環が、泥水の中では目詰まりを起こしていたんです。
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■ 第4章:あぶり出される「真の買い手」。3万円の踏み絵
オリー・リチャーズの実験は、さらに残酷なステップへと進む。
118ページのリードマグネットを読み込み、彼のニュースレターに登録した人々。
彼らはすでに、十分に濾過された「澄んだ水」に見えた。
だが、オリーはそこで手を緩めない。
「まだ不純物が混ざっているはずだ」
彼は、登録から約6ヶ月が経過した頃、ある「踏み絵」を用意した。
それが、$200(約3万円)の5日間オンラインワークショップだ。
タイトルは『7-Figure Marketing Stack(7桁を稼ぐマーケティング構成)』。
ここでのポイントは、価格設定にある。
3万円という金額は、衝動買いするには少し高く、かといって手が出ないほどではない。
「本気でビジネスを変えたい」と思っている人間だけが、財布を開く絶妙なラインだ。
このワークショップは、利益を出すためのものではなかった。
「誰が本当にお金を払う意志のある〝買い手〟か」を特定するための、最終フィルターだったのだ。
結果、約150人がこのワークショップを購入した。
1万人を超えるリストの中で、わずか150人。
率にして1.5%。
しかし、この150人こそが、オリーにとっての「黄金の純水」だった。
オリーは、この150人が「どの経路からやってきたか」を徹底的に分析した。
YouTubeから来たのか、LinkedInからか、あるいは特定のニュースレター広告からか。
すると、驚くべき事実が判明した。
「安くリストが取れるチャネル」から来た購読者は、誰一人として3万円のワークショップを買っていなかったのだ。
逆に、獲得単価は高いが、オリーの深い思想に共鳴して集まったチャネルからは、次々と買い手が現れた。
「数」を追っていたら、決して見えなかった景色だ。
オリーは、このデータをもとに、買い手を生まない「泥水のパイプ」を次々と切断していった。
残ったのは、わずか12,637人の購読者。
しかし、その1.2万人は、何層ものフィルターを潜り抜けてきた、純度100%の精鋭部隊だった。
そして、実験の2年目。
この「濾過された1.2万人」を相手に、オリーは本命の高単価プログラムを案内した。
結果はどうだったか。
彼は、チームを一切持たず、たった一人で、年間約7,100万円($475K)の純利益を叩き出した。
1.2万人のリストから、7,100万円。
1人あたりの生涯価値(LTV)が、異常なまでに高いビジネスモデル。
これが、徹底的に「質」を検証し、濾過装置を磨き上げた者だけが到達できる、静謐で強固な成功の姿である。
しんたろー:
30万フォロワーいても月20万円しか稼げなかった僕と、
1.2万人のリストで7,100万円を稼いだオリー。
その差は「フィルターの有無」に集約されます。
多くの人は「入り口」を広げることに必死になりますが、本当に勝負が決まるのは「出口」に至るまでの濾過の工程なんです。
■ 第5章:崩壊したパイプ、そして「借り物」の終焉
オリーが7,100万円という果実を手にしていた頃、僕は自分の「泥水のパイプ」が音を立てて崩れていくのを見つめていた。
インスタグラムのアルゴリズム変更は、僕のようなキュレーション(まとめ)アカウントを容赦なく淘汰していった。
昨日まで「おすすめ」に乗っていた投稿が、今日は誰の目にも触れない。
月20万円あった案件報酬は、またたく間にゼロに近づいた。
30万人というフォロワー数は画面上に残っているが、それはもはや、動かない死骸の山のように見えた。
「30万人は、僕の資産ではなかった。プラットフォームが僕に見せていた、ただの幻影だったんだ」
SNSに全振りして会社を辞めた僕を待っていたのは、自由ではなく、底なしの不安だった。
プラットフォームという巨大な濾過装置の一部として使われていたのは、僕の方だったのだ。
僕は、泥水を吸い上げるための「部品」に過ぎなかった。
その時、僕は初めて、自分のビジネスに「自分の意志でコントロールできるフィルター」が一つもないことに気づいた。
誰が買い手で、誰が冷やかしなのか。
誰が僕を信頼し、誰がただ暇つぶしに見ているのか。
そのデータすら、僕の手元にはなかった。
「もう、数に依存するのはやめよう」
僕は、静かに決意した。
万単位のフォロワーを追いかける日々を捨て、たとえ少なくても「純度の高い関係性」を築ける仕組みを、一から作り直さなければならない。
オリーが118ページのドキュメントで冷やかしを排除したように。
3万円のワークショップで買い手をあぶり出したように。
僕自身が、僕の人生とビジネスを守るための「特注の濾過装置」を持たなければならない。
それは、エンジニアとして培ってきた「仕組み化」の技術と、SNSマーケティングで味わった「挫折」の経験。
その両方を掛け合わせた、全く新しい挑戦の始まりだった。
しんたろー:
売上が90%減ったあの朝、僕は絶望しましたが、同時に「解放された」とも感じました。
数字という麻薬から、ようやく目が覚めたんです。
本当に守るべきは、フォロワー数という虚構ではなく、自分の手元に残る「確実な収益の仕組み」であると、身をもって知った瞬間でした。
■ 第6章:実験としてのビジネス。感情を排した「質の検証」
オリー・リチャーズの物語が教えてくれる最も重要な教訓は、「ビジネスを科学実験として捉える」という姿勢だ。
多くの発信者は、自分のコンテンツやリストに対して、過剰に感情移入してしまう。
「こんなに頑張って書いたんだから、みんな読んでくれるはずだ」
「せっかく集めたリストを、わざわざ減らすようなことはしたくない」
しかし、オリーは違った。
彼は285万円という大金を、「誰を切り捨てるべきか」を知るための授業料として支払った。
「このチャネルからは泥水しか来ない。だから捨てる」
「このコンテンツには不純物が混ざる。だからもっと重く、難しくする」
彼は、自分の濾過装置を完成させるために、冷徹な実験を繰り返した。
成功とは、何かを積み上げることではない。
不必要なものを、徹底的に削ぎ落とした後に残る「本質」を見つけることなのだ。
僕たちは、いつの間にか「数」という名の泥水に溺れ、溺れていることさえ忘れてしまう。
そして、もっと多くの泥水を求めて、さらに深い沼へと足を踏み入れる。
だが、もしあなたが今、万単位のリストやフォロワーという数字に怯え、その実態のなさに不安を感じているのなら。
あるいは、どれだけ発信しても「真の顧客」に出会えない虚しさを抱えているのなら。
今すぐ、その蛇口を閉める勇気を持ってほしい。
そして、自分だけの「濾過装置」を設計し始めるのだ。
泥水を流し込み、フィルターを通し、最後の一滴の純水を抽出する。
その一滴は、何万ガロンの泥水よりも、あなたを潤し、あなたのビジネスを支える力になる。
オリーがたった一人で7,100万円を稼ぎ出したのは、魔法を使ったからではない。
「誰に売るべきか」という問いに対して、科学的な裏付けのある回答を持っていたからだ。
しんたろー:
僕は今、何かを始める時は必ず「どうやってフィルターをかけるか」から考えます。
全員に好かれる必要はない。むしろ、99%の人に「自分には関係ない」と思ってもらうこと。
その潔さが、残った1%との間に、岩盤のような強固な信頼関係を築くんです。
■ 第7章:僕が欲しかった「理想の配管」を、ここに置いておく
オリー・リチャーズが、自らの手で「濾過装置」を組み上げ、莫大な利益と自由を手に入れたように。
僕もまた、あの「売上90%減」のどん底から、一つの確信に辿り着いた。
「自分でサービスを作り、自分で集客し、自分でフィルターをかける。
それは素晴らしいことだが、あまりにも過酷な道のりだ」
オリーのように、285万円を「実験」に投じられる人は稀だろう。
118ページのドキュメントを書き上げる執念を持てる人も、そう多くはない。
多くの人は、泥水を濾過する装置を作る前に、喉の渇きで倒れてしまう。
だからこそ、僕は考えた。
「すでに完成された濾過装置を、誰でも使える仕組みとして提供できないだろうか?」
それが、僕が開発したAIツール『ThreadPost(スレッドポスト)』であり、そのパートナー制度だ。
ThreadPostは、AIがSNS投稿の文章と画像を自動生成するツールだ。
月額2,980円からという、誰でも始めやすい価格設定。
しかし、僕が本当に伝えたかったのは、ツールの便利さそのものではない。
このツールを「紹介する側」に回ることで得られる、「ストック型の収益構造」のことだ。
ThreadPostのパートナー制度は、紹介したユーザーが利用を続ける限り、サブスク料金の30%が毎月あなたの口座に振り込まれ続けるという仕組みだ。
例えば、月額2万円の法人プランを紹介すれば、1人につき毎月6,000円が積み上がる。
50人に紹介できれば、それだけで月30万円のストック報酬だ。
僕自身、この仕組みを自ら実践し、開始6ヶ月で月30万円、累計100万円を超えるストック収益を確立した。
これは、僕がかつて求めていた「理想の配管」そのものだ。
プラットフォームのアルゴリズムに怯える必要はない。
一過性のバズを追いかける必要もない。
一度繋いだ配管からは、あなたが寝ている間も、家族と過ごしている間も、静かに「純水(報酬)」が流れ続ける。
「自分でサービスを作るのは大変だ。でも、起業して自由になりたい」
そんな矛盾を抱えている人にとって、このパートナー制度は「起業の助走」になる。
いきなり荒野に飛び出して、自力で濾過装置を作る必要はない。
まずはThreadPostという完成された仕組みを使い、生活を支えるためのストック収入を作る。
その安心感の上で、自分の本当にやりたいこと、自分だけの濾過装置をじっくりと設計すればいい。
僕は、かつての僕のように「数字の虚像」に怯え、消耗している人を救いたい。
スキルの多さが逆に足を引っ張り、器用貧乏で終わっている人の力になりたい。
僕が困っていた頃に、喉から手が出るほど欲しかった「理想の仕組み」を、ここに置いておく。
泥水をかき集める日々は、もう終わりにしよう。
最後の一滴まで濁りのない、純粋な収益の柱を、あなたの手元に。

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